好きな曲で妄想する

ぎりぎり3日坊主回避できませんでした。合掌。

 

さーて今回はわたしの大本命の曲を取り上げたいと思う。どんだけ大本命かって、少しでも関ジャニくんに興味を示した人には漏れなく押し付けおススメするレベルである。鬱陶しいことこの上ないだろうが快く聞いてくれた人たち、ありがとう。あなたたちの優しさに日々生かされています。

 

・street blues(40th シングル『応答セヨ』通常盤収録)

これです。street bluesはいいぞ。

わたしは是非ともこの曲をライブで歌っていただきたい。今一番生で聞きたい曲No.1と言っても差し支えない。しかし恐らくライブツアーが夏始まりになりつつある状態では叶わない気がする。この際関ジャムでもなんでもいい……わたしに生のstreet bluesをください………

この曲の何が良いって、恐らくはエイターの皆々様がお考えだろうし敢えて言及する必要もないのかもしれないが、これまでに関ジャニくんが通ってこなかった曲調・歌詞の世界観であること、それから歌のパート割りである。

年齢を積み、全員が30代に乗った今。アイドルとしてと言うよりは「等身大の男性」として、シンプルなジャズテイストの伴奏に乗せて、狙っている好みの女性との一夜を期待して甘く口説き落とす…溢れ出る『年上のイイ男感』…これで落ちない女性いるんですか???

 

street bluesでは具体的に連想させるフレーズが多い。例えば、

キャンドル揺れるカウンター

グラス傾けて 不意に見せた横顔

 だとか、

降り出した雨で滲んだ 窓越しに問いかける

だとか。もっと言っちゃえば、サビで印象的なフレーズである”時計を外した”なんかも何気ない日常の仕草だ。

わたしはこの曲を初めて聴いて、これらの歌詞の世界観に触れて一番に浮かんだのは安田章大だった。3ピースのスーツをぱりっと着こなして、無骨な腕時計をして、人懐こくて面倒見のいい、たまにおかしな発言をする職場の2,3上の先輩。そんなイメージだ。前回に引き続き妄想入ります。

この曲のイメージが安田さんになったのは、曲の冒頭のソロで引き込まれたのもあるだろう。掴みどころのない、歌声の裏で聞こえる掠れた吐息は煙草か酒で焼けた所為だろうか。さらりと聞こえるのにその奥に確かな熱量を感じる、まさにアルコールのように染み込んでくる声だ。

そんな声で語り掛けられながら、連れて来られたバーのカウンターに並んで座る。きっと冬のある日だ。必要以上の照明は落とされほの暗い店内は、わたしたち以外に客はいない。

コートもジャケットも脱いだ彼の姿は、いつもより近く感じる。彼の体臭と香水が交じり合った香りが鼻腔を掠め、それすらもいつもの関係性を曖昧にさせる。指先が冷たいのは、外が寒かったからだけではないのだろう。

「何飲む?」と幾分か低い声で問われ、困惑する。今酔ってしまうのはあまりにも危険な気がするけれど、ソフトドリンクを頼むのも違うような。私が迷っていると、彼がくすくすと笑いながらバーテンダーに注文した。よく分からないカクテルを2杯。お疲れ、と言いながら飲み下したそれは、存外甘く爽やかで飲みやすく、すぐ一杯目を飲み干してしまった。同じものを、と告げると、隣で彼が普段では見ないような、まるで知らない男の人のような表情でわたしを見つめている。

「お酒、強いんやな」「ここ、俺の奢りやから。ほらもう一杯頼み」お言葉に甘えて、またもう一杯同じものを頼む。頭がふわふわする。そういえばこのカクテル、何ベースで度数がどれ位なのかも知らない。「この後、空いとるん」腕時計の留め具を外しながら問う彼の手首が赤い。誘われてるのに気付けないほど、鈍感ではない。そもここの店が、何もない男女間で気軽に来る様な店でないことも。

この返答如何で、きっと大きく変わってしまう。証拠に、彼はいたって冷静に問いかけてるように見えて、その実目の奥の熱を隠せていない。今後の関係性はどうなってしまうのだろうとか、そういう事を考えられない位には酔っている。アルコールにも、彼の雰囲気にも。

空いてます、と小さく告げると、彼はゆったりとこちらを覗き込むように身を寄せ、よかった、と呟く。どこからどこまでが計算だったのか分からない。けれど、それでいいとも思う―――――。

 

 

そして汚れひとつない真っ白なカーテン越しの朝日に目を覚ました安田章大が、あの笑い皺の寄った優しい笑みを浮かべて「起きたん?……おはよぉ」とほとんど声の出てない掠れた吐息で囁いてくるところまで想像した。気持ちが悪いな。

とりあえず関ジャニくんの夢女にならざるを得なくなるこの曲を、どうか生で…生で聞かせてくれェッ…!!

もう演奏とかなくていい。普通に立って歌うだけでいい。派手な衣装も要らない。スーツにネクタイだけでいい。何ならライブでなくてもいいから…

もし生でどこかで披露する時が来たら、その裏で哀れなオタクが静かに息を引き取っていると思っていてください。street bluesはいいぞ。